STUDIO TOKI のブログ
コンテンツ界隈の「リ~」
こんにちは!トキ・テックのサポート・スタッフチームの淺野です。
ボクが所属するサポート・スタッフチームは、メンバーごとにプランニングから映像制作、プロモーションまで、コンテンツに関わる作業のさまざまな分野でサポートしています。
近年、過去のドラマやアニメ、ゲームまでも、新しい形で戻ってくるケースが増えています。タイトルに「リローデッド」「リブート」など、「リ」から始まるカタカナ言葉がついて、なんだかカッコいいけれど、結局どれがどういう意味なの?ということで、今回はイベントや番組などのサブタイトルでよく使われる、「リ」から始まる言葉の違いを調べてみました。
リメイク(Remake): 再制作
「作り直す」を意味する言葉で、 オリジナルのストーリーや設定、核となる脚本をそのまま踏襲して、新しいキャスト、新しい映像技術でゼロから制作し直す場合に使われます。過去に大ヒットしたドラマを、脚本家や監督は変えずに、出演者だけを現代の俳優に変えて制作する場合など、根幹は変わらないけれど、表現が現代風にアップデートされます。
リマスター(Remaster): 品質向上
「再調整」「音質・画質の改善」の意味合いで使われ、 オリジナルの映像・音声データそのものは一切変えずに、古いフィルムやマスターテープを最新のデジタル技術で処理し、画質や音質だけを飛躍的に向上させることです。 昔の映画をブルーレイで再発売するときに、映像のノイズを消したり、色合いを調整したり、音をクリアにしたりする場合に使われることが多いです。
リブート(Reboot): 仕切り直し
過去のシリーズの設定や連続性を全てリセットし、タイトルや基本的なコンセプト、登場人物の名前など、一部の要素だけを引き継いで、新しいストーリーと解釈で一から作り直すことです。大ヒットしたシリーズものの映画で、前作までの複雑な設定を一旦忘れ、世界観だけ残して、キャストもストーリーも全く新しいものとして展開する場合。既存ファンだけでなく、初めて見る人も楽しめるように「入り口」を新しくする意味合いが含まれます。
リニューアル(Renewal): 刷新
既存のものが、構成、デザイン、機能などを大きく変えて継続していくことで番組やイベント、施設の改装など、長期間続くものに対して使われます。長寿バラエティ番組が、スタジオセットや放送曜日、レギュラー陣の一部を一新して「番組をリニューアル」する場合に使われます。
リバイバル(Revival): 復活
過去に大人気だったものが、時間を置いて再び制作・公演・販売されることで、特に舞台やミュージカルの世界でよく使われます。期間限定で現代の役者が再び上演し、当時の熱狂を現代に蘇らせるイメージです。
リローデッド(Reloaded): 再装填
「再装填」や「再読込み」を意味し、 既存のコンテンツに、追加要素、新機能、バランス調整などの強化要素を加えて、よりパワーアップした状態で再展開することです。人気のゲームタイトルで、本編に加えてダウンロードコンテンツや新しいモード、調整要素を加えた「完全版」「決定版」的な位置づけとして使われることが多いです。
リターンズ(Returns): 帰還・続編
過去に終了した作品の、その後の物語を描く続編である場合や、主人公や主要キャラクターが再び登場することを強調したい場合に使われます。 前作のストーリーラインや設定をそのまま引き継ぎ、時間軸を未来に進めて新しいエピソードを描くタイトル。「〜〜・リターンズ」というタイトルは、ファンに対して「あのキャラクターたちが帰ってきた!」というメッセージを強く送ります。
リスタート(Restart): 再開・再出発
過去に頓挫したり、中断した企画を、改めてゼロベースで再開する際に使われ、プロジェクトの動きそのものに焦点を当てているニュアンスが強いです。長期間休止していた人気コミックのアニメ化プロジェクトが、制作会社やスタッフを一新して改めて動き出す場合や、ゲームや物語の途中で「最初からやり直す」という意味でも使われます。
今回のテーマは、最近、雰囲気で、過去の番組コンセプトはそのままに令和版としてアレンジするコンテンツの企画書の仮題に「リバイバル版」と記載したことから、その後に改めて「リバイバル」という言葉を使うことに違和感を感じたことがはじまり。
ボクの直面したケースでは「リブート」が一番近い意味になりそうですが、番組の内容に対してちょっとキメすぎな印象もあったので最終的に「リ~」ではない言葉を採用しました。意外とコンテンツ界隈で「リ~」な言葉は使われることも多いので、意味をセットで参考にしてもらえると、よりニュアンスが感じられるかもしれません。