STUDIO TOKI のブログ
映画「国宝」を見てきた!
こんにちは!トキ・テックのサポート・スタッフチームの淺野です。
ボクが所属するサポート・スタッフチームは、メンバーごとにプランニングから映像・制作、プロモーションまで、コンテンツに関わる作業のさまざまな分野でサポートしています。
今回は先日、いま何かと話題の映画「国宝」を見てきたので、個人的な視点で作品を紹介していきたいと思います。
「国宝」あらすじ
任侠一家に生まれ、15歳の時に抗争で父を亡くした喜久雄は、その才能を見抜いた歌舞伎当主の花井半二郎に引き取られる。
半二郎の跡取り息子である俊介と兄弟のように育てられ、ライバルとして互いに高め合いながら芸に青春を捧げていくが、ある日、半二郎は事故で入院することとなり、舞台の代役に息子の俊介ではなく喜久雄を指名する。
「血筋」という宿命を、芸を磨くことによって乗り越え、彼が人間国宝になるまでのヒューマンドラマ。
歌舞伎の映画がなぜこれだけ話題に⁉
僕自身は歌舞伎や日本の芸能・古典はそこまで興味があるわけでもなく、見に行った理由も正直「評判だったから。」といったのが正直なところ。
現在、映画館では「鬼滅の刃 無限城編」を筆頭に多くの作品が上映されていますが、「国宝」は2025年6月6日の公開から2か月続く映画としてはロングランの上映中で、最近見たネットニュースではまもなく興行収入100億円に到達。
邦画の実写映画では「南極大陸」「踊る大捜査線シリーズ」に続く快挙だとか。
原作の「国宝」はベストセラー作家の吉田修一が実際に3年間、黒子として舞台裏で経験して生まれた作品で、原作自体も小説好きのファンから注目され、主人公・喜久雄を演じる吉沢亮、ライバルの俊介を演じる横浜流星と、演技力の光る大河ドラマ主演俳優の2人に加え、渡辺謙、高畑充希、森七菜、三上愛といった豪華俳優陣の組み合わせも魅力。
聞いた話では、潜在的な歌舞伎ファンは多く、名古屋・御園座で行われる歌舞伎の舞台では、チケットも即完売になることもよくあるそうなので、作品の良さ・出演者だけでなく、テーマに近いファンの熱量もヒットの要因かもしれませんね。
また「国宝」は、天才肌の主人公と、将来を約束された御曹司のライバルの2人の苦悩を軸に物語が進むストーリーとしてはわかりやすいもの。作中には歌舞伎の舞台シーンが劇中劇としてよく出てきますが、ドラマとは違った歌舞伎の演技、特に女形の妖艶さにも引き込まれていきます。
公開当初の初動の興行収入は、ほかの映画とそこまで大差がなかったようですが、そんな要素が相まって、口コミが生まれ、歌舞伎に馴染みがない僕にもあらゆる場面で評判が届き、「そんなに話題なら映画館でぜひ観てみたい」と行動に至りました。
観た率直な感想は「見に行ってよかった」です。
苦悩と葛藤を中心としたヒューマンドラマなので、コメディのような笑えるおもしろさ、アクション映画のドキドキ感があるわけではないですが、歌舞伎の世界や、演技のうつくしさなど、感性で向き合い、映画史に残るであろう作品に出合えた気分。
約3時間の長編動画ということもあり、満足感も十分です。
ぜひこれから見に行く人は長丁場となるので、お供のドリンクはいつもよりもワンランクアップのサイズに、見る前にトイレを済ませておくのをおすすめします